烏龍茶の発祥地とされる福建省”武夷山”は、険しい岩山で、岩場の岩からしみ出る清水が降り注ぐ独特の環境。この岩場で栽培されることから「岩茶」と呼ばれる。 宋代には貢茶(皇帝に納めるお茶)として名を知られていた。
<大紅袍> 岩茶の中でも、最も有名な「大紅袍」と呼ばれるお茶の原木は、樹齢400年以上で、天心岩に4本残っている。数年前までは、生産から納品までが国によって厳重に管理されていたという。 生産量は、年数百グラムにも満たないと言われ市販されることはない。一時オークションに出展されて、20gで19万8,000元(当時のレートで約287万円)という高値が付いたことで伝説のお茶となっている。一般的に販売されている「大紅袍」は、原木から接ぎ木や挿し木などで殖やしたもの。
<四大岩茶> 岩茶の王様「大紅袍」と、「鉄羅漢」「白鶴冠」「水金亀」の4種類を四大岩茶という。
<その他閩北烏龍> 武夷水仙茶や在来種の「奇種」、武夷肉桂などが有名、岩茶は、100種類以上とも1000種類以上ともあるとも言われる。
<等級分け> ただ、岩茶は作られる場所と品質により等級分けされ、作られる場所により、正岩茶(中心部)、半岩茶(山麓)、州茶(周辺の茶畑)に区分される。さらに品種により、上奇種、奇種、名種、小種に分類される。
岩茶は鉄観音のような”球状”ではなく、長い茶葉のまま乾燥され、日本のほうじ茶のようにしっかり火入れされるため、茶葉は茶色でどっしりとコクがあり、口に茶水を含んで飲み込むと、後から香りと甘味がド~ンと押し寄せてくる。これを「岩韻」という。
岩茶は、日本人にも受け入れられやすい飽きのこないお茶で「温のお茶」といわれ、体が暖まり冷え性の人にも良い。
日本で一般的に知られているぺットボトルの黒い水色の「烏龍茶」は、この地域の水仙種を利用したものが多い。
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