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2009年8月アーカイブ

■茶外茶・健康茶

お茶とは、ツバキ科の常緑樹で、学名(Camellia sinensis (L) O.kuntze)の植物をいう。
しかし、お茶ではないが、柿の葉やイチョウ葉などの葉っぱ類やクコの実やゴーヤなどをお茶に例えた茶類を茶外茶として分類している。

甜茶,杜仲茶,ハブ茶(決明子), 苦瓜茶(ゴーヤ茶),蕃柘榴茶(グアバ茶),サンザシ(山査子)茶,人参鉄観音,陳皮,桑の葉茶,柿の葉茶,ナツメ茶,竹観音茶(苦茶),苦丁茶,羅布麻茶,虫糞茶,羅漢果茶,苦甘露,桃花茶,雪茶,ウコン茶,ルイボスティ,バナバ茶,マテ茶,ドクダミ茶,はと麦茶,ハスの葉,目薬の木茶,イチョウ葉茶,熊笹の葉茶,紅花茶,センナクキ茶,ギムネマ茶,ビワ茶,ローズヒップティ,スギナ茶,ギャバロン茶などがある。

前述のような単品の茶外茶だけでなく、八宝茶,減肥茶,美白茶のように、目的をもって作られた健康ブレンド茶もある。

茶外茶や健康茶は、漢方薬として用いられている原料使用したものも多く、茶外茶の健康効果は、研究成果として認められているものも多いが、お茶によっては、薬効の強いものもあり、自分の体質や飲み方など注意して飲む必要がある。

■花茶

茉莉花茶はジャスミン茶と呼ばれ、日本人に良く知られており人気があるお茶です。

いくつかの製法があるが、緑茶の荒茶に、茉莉花(ジャスミン)の蕾(つぼみ)を混合して開花するときに花の香りが茶葉に移り、開花し終わったらその花を取り出す。
                         再び蕾を混合し、再び開花させて香りを吸着される。                                  これを数回繰り返す。高級品は7次(7)繰り返される。

普及品は、花を直接混ぜたものや香料で着香したものがある。粗悪品は、香料で着香され入浴剤のような鼻につくものまである。
蕾で着香した本物の茉莉花茶は、嫌みのない爽やかな香りでさっぱりしたおいしさ。                

南宋時代に製造が始まったとされ、良質な緑茶が手に入らないため、花を混ぜて飲んだことがはじまりで、宮廷で現在のような形になっていった。

茶葉は、福建省の大白茶の白い産毛の生えた新芽部分が使われる。
                      

茶葉を珠状に丸めたものは、「茉莉白龍珠」「茉莉珍珠」「真珠花茶」などと呼ばれ、海外でも「ジャスミン・ドラゴンボール」と呼ばれる人気のお茶。
この「白龍珠」よりも良質のジャスミン茶がある。                                 

碧螺春の茶葉を使った「茉莉碧螺茶」は、散茶タイプだが、良質の緑茶の味がマッチングしたすばらしい味。
茉莉花以外にも、玫瑰花(バラ)、菊花、桂花(キンモクセイ)などの花茶に人気がある。

■黒茶

普洱茶は大量の茶葉を高温多湿の場所におき、長期間に保管することで、チーズなどのよに空気中の微生物により発酵させる「渥堆(wodui)」という工程を経て作られる。
この発酵方法は「後発酵」とよばれ、2種類の発酵方法がある。

「熟茶」は、人工的に菌をつけて強制的に発酵させ、短期間で仕上げるもの。
「生茶」は、何十年も保管し、自然醗酵させてたもの。

「七子餅茶」は、普洱茶を平たい円盤型に固めた緊圧(固形)茶で、運ぶのに便利なように、7個ずつ餅茶を竹の皮で包むことからこの名で呼ばれた。

普洱茶は、長期間保管することで、独特の発酵香と深いコクが生まれ、寝かせれば寝かせるほどまろやかで深い味わいになる。何十年も寝かしたものは非常に高価。
最近、価格が高騰しており、中国では投資対象にもなっている。

普洱茶は、脂肪分解酵素を持つ菌があることから、油を取るお茶として紹介される。
飲むときは、かびくさいため、第一煎目は、必ず捨て(洗茶という)から二煎目から飲む。

どうしてもかびくさく感じる時は、ジャスミン茶を少し入れると飲みやすい。

紅茶の等級は、オレンジペコーとかペコーなどとして区分される。この等級とは品質のことではなく茶の葉の大きさや形による区分。

<紅茶の種類>

【1】工夫紅茶:  祁門紅茶,滇紅(雲南紅茶),川紅(四川紅茶),寧紅(江西紅茶)など

【2】小種紅茶:  正山小種紅茶

【3】分級紅茶: (紅砕紅茶)国際基準に合致するよう作られた紅茶。九割以上を占める。

<紅茶の概要>

「祁門紅茶」
  17世紀以降福建省で紅茶の生産が開始し、ヨーロッパへ大量に輸出されるようになった。
  その福建省の成功にならい、1875年ごろから安徽省祁門でも紅茶が開発された。
  1915年パナマで開催された世界食品展で金賞受賞し、インド産のダージリン、
  スリランカ産のウバと並んで、世界三大紅茶のひとつに数えられている。
  この紅茶にベルガモットの香りを着香したものが「アール・グレイ」。
  祁門紅茶は、ポリフェノールが少ないため、苦味がほとんどない。

「滇紅(雲南)紅茶」
  かすかにスモーキーでやわらかな味わい。

「正山小種」
  茶木は、背が低く、葉が小さいたため「小種」といわれ、最終工程段階で松の木で
  薫煙加工されるため、クセのある味。

「茘枝(ライチ)紅茶」
  荔枝の香り付けをした紅茶。

「九曲紅梅」
  浙江省杭州市西湖周辺で生産され、龍井茶とともに「一紅一緑」といわれる銘茶。

「金毫滇紅」
  新芽のゴールデンチップ(金毫)の1葉のみで作られた雲南省の貴重な紅茶。
  「雲南大葉種」というアッサム系の品種を使用した中国紅茶の代表格。

「阿薩姆紅茶」
  中国のアッサム品種の紅茶。味が濃厚なのでミルクティーに合う。

「英徳紅茶」
  広東省英徳県の紅茶で、茶樹は雲南大葉種と鳳凰水仙種から作られる。

白茶とは

 製造方法は、茶葉が重ならないように並べ、日光萎凋(天日干し)で水分が30%位になるまで
 しおれさせ、その後天日乾燥、風乾、烘焙(hongpei)などで乾燥しただけのもの。
 お茶は「冷」の飲み物といわれ、身体の熱をとる作用があると考えられているが、
 白茶は、特に熱をとる作用にすぐれているとされる。

 肉などの温の食べ物を食べたら、白茶を飲むと良い。 

<白茶の種類>

 「白毫銀針」
  一芯一葉の「白芽」の銀色の産毛に覆われた針のような新芽の形から、
  銀針(シルバーニードル)と呼ばれる。かつては歴代皇帝へ献上されていた。
  紅茶のグレード名称に使われる「Pekoe(ペコ)は、白毫銀針の「白毫」の福建語読み。 

「白牡丹」
   芯が少し成長し、銀針の規格に合わない一芯一葉または一芯二葉で作られる。                       

 「寿眉」

黄茶とは

 製造は、茶葉を乾燥させる途中に高温多湿の場所に放置し、菌の働きで発酵させる
 「悶黄(menhuang)」という工程が特徴。これにより茶葉が黄色くなる。

<黄茶の種類>

 「君山黄芽」  湖南省洞庭湖君山島の黄茶

 「霍山黄芽」  安徽北部霍山の黄茶

 「蒙山黄茶」  四川省雅安県~名山県付近にある蒙山の黄茶

 「海馬宮茶」  貴州省の黄茶

白茶や黄茶は、淡い味わいのため、ある程度中国茶になじんでから楽しむ方が良い。
           これらのお茶は、グラスなどで淹れて茶葉が上下する美しい姿を楽しむ。

緑茶は、中国茶生産量全体の約70%を占め、中国全体で一番飲まれており、一千種類を超えるともいわれる。

緑茶は「不発酵」として分類されるが、中国緑茶のほとんどは、軽い「日光萎凋(天日干し)」を行った後に、釜炒り等で仕上げられるため、完全に酵素が失活するまでに時間がかかるので、わずかであるが酵素反応が進み、日本緑茶と違い味や風味が違い、さっぱりした甘みのある苦みが少ない味。      これらのお茶の味は食生活との関連も深く、日本茶の苦みにおどろく中国人もいる。

中国緑茶の中で最も有名で、頂点に立つ緑茶が「西湖龍井茶」。上海からバスで2時間ぐらい南方に位置する浙江省杭州の西湖周辺で栽培されている。                              「獅峰」「梅家塢」「西湖」地区のものが有名。

清明節(45日ごろ)の前に摘まれたお茶は「明前茶」と呼ばれ極品とされる。龍井茶は、畑や生産時期によって茶葉はランク分けされ、市場価格も大きく上下する。
一時は、他地区のお茶も「龍井茶」として販売されていたが、名称が使用禁止となった。
台湾にも「台湾龍井茶」があるが別物。

西湖は、「お茶のふるさと」ということで、大々的に街作りをしており、現在では数百とも言われる「茶藝館」のほか中国茶葉研究所や中国茶葉博物館などがある。
数年前に、中国国際茶文化研究会の初代会長王家揚氏が尽力されて、中国茶藝師資格制度(中国国家認定職業資格)がスタートした。今では、西湖に隣接する中国茶藝師訓練センターで多くの日本人が研修を受けている。

緑茶は、碧螺春、黄山毛峰、六安瓜片、信陽毛尖、都匀毛尖のほか、太平猴魁、廬山雲霧茶、経山茶、安吉白茶、開化龍頂などに人気がある。

しかし、中国緑茶は日本ではほとんど知られておらず、中国茶藝店でもそれほど人気がない。

一芽一芽手摘みされた茶葉の形がすばらしい。中国では、茶葉の形も、味より優先されることもあり、グラスの中で揺らぐ茶葉も眺めて楽しむ。

台湾烏龍茶は、茶樹の種類や発酵度の程度によって色々な種類が作られている。                            

<凍頂烏龍茶>                                                                            中度発酵の代表は、本来の安渓の鉄観音の技術で作られた「凍頂烏龍茶」であるが、現在は、高山茶の影響で清香系になってきている。

<木柵鉄観音>                                                              そういう中で、しっかりした発酵を守り製造されているのが「木柵鉄観音」。
中度の発酵で丁寧な火入れが行われて「鉄観音種」のどっしりとコクのある烏龍茶。
しかし、この茶の生産量は非常に少なく偽物も多い。そのため、正式に作られたものを「正宗木柵烏龍茶」として区別して販売されることもある。

<東洋美人・白毫烏龍茶> 
                                                                     まったく茶畑の手入れをせず、無農薬・無肥料の草ぼうぼうの畑で栽培され、米の害虫のウンカの一種「チャノミドリヒメヨコバイ」にわざと新芽を噛ませ、新芽がこの虫の分泌物質により変色し、丸まった形になって成長が止まり甘味が濃縮されることを利用して作られるお茶がある。                               烏龍茶としては最大限に発酵(約5070%)させられる。
この茶は古くから欧米に輸出され、紅茶に近いことから英国貴族に好まれた。                          製茶葉は、白・緑・黄・紅・褐色など色とりどりの美しさがあり、フルーティーな芳香と蜂蜜のような甘みある味わいから、東洋美人(オリエンタルビューティー)や台湾を意味するフォルモサの名を冠して"フォルモサウーロン"とも呼ばれる。別名、「白毫烏龍茶」や「香檳烏龍茶」などとも呼ばれる。

閩(ミン(門の中に虫))とは、福建省の意味。したがって閩南は福建省南部を意味する。
最も有名な「安渓鉄観音茶」をはじめ、黄金桂、本山、毛蟹を「安渓四大烏龍茶」という。ほかに、梅占などがある。

「安渓鉄観音茶」の名前は最も知られた烏龍茶であるが、本物の「鉄観音」の味は実際にはあまり知られていない。「鉄観音種」独特のしっかりした花の香りがあり、この余韻が長く続き「音韻」と呼ばれる。この強い香りにアロマテラピー効果がある。ペットボトルのお茶とは、全くの別物。

「黄金桂」は発酵度が比較的低く、「黄旦」という種類の茶樹から作られ、は金木犀(キンモクセイ)を意味し、強すぎない甘りで、非常に飲みやすい飽きのこない味。花は添加されていない。
水色は美しい黄金色で、烏龍茶の女王と呼ばれる。
ペットボトルで「金の烏龍茶」と呼ばれ有名になった。

「毛蟹」は、安渓鉄観音の偽物として使用されることもあるが閩南烏龍として人気がある。「本山」は、青葉の香りの爽やかな清香系烏龍茶、梅占とと共に、「色種」と呼ばれるブレンド烏龍茶に利用される。

水仙種は、武夷山の武夷水仙、安渓地区の閩南水仙、広東の鳳凰水仙がある。

 広東省に、武夷岩茶と同様の条型茶(長い茶葉)で、南の岩茶とも呼ばれる「鳳凰単叢(从)」がある。鳳凰単叢茶は、広東省の潮州からバスで1時間程度の広東省潮安鳳凰郷の海抜1000m以上の高地で栽培されているお茶。

湖南省西部の武陵山に故郷を持っていた山地民族の瑶(ヤオ)族が、宋代頃からこの地に移住し、お茶作りを行ったとされる。その移動経路にお茶を栽培した記録が残っており、瑶族が青茶の生みの親という説もある。

「単鳳単叢」とは、茶樹のひとつひとつの株を独立して植え、他の茶樹を混ぜることなく、一株ごとに単独で製茶したお茶。

種類は、60種とも80種とも言われる。
香りにより「蜜蘭香」,「芝蘭香」,「黄枝香」,「杏仁香」,「桂花香」,「冬片」などが知られている。

鳳凰単叢の品種は、水仙種の一種で、ポリフェノール分が多く、苦みが出やすいので、茶葉の量や浸漬時間を調整する必要がある。
その他、水仙種には、武夷山の武夷水仙、安渓地区の閩南水仙、広東の鳳凰水仙などがある。

烏龍茶の発祥地とされる福建省武夷山は、険しい岩山で、岩場の岩からしみ出る清水が降り注ぐ独特の環境。この岩場で栽培されることから「岩茶」と呼ばれる。                                 宋代には貢茶(皇帝に納めるお茶)として名を知られていた。

<大紅袍>                                                                        岩茶の中でも、最も有名な「大紅袍」と呼ばれるお茶の原木は、樹齢400年以上で、天心岩に4本残っている。数年前までは、生産から納品までが国によって厳重に管理されていたという。                     生産量は、年数百グラムにも満たないと言われ市販されることはない。一時オークションに出展されて、20g198,000元(当時のレートで約287万円)という高値が付いたことで伝説のお茶となっている。一般的に販売されている「大紅袍」は、原木から接ぎ木や挿し木などで殖やしたもの。

<四大岩茶>                                                                    岩茶の王様「大紅袍」と、「鉄羅漢」「白鶴冠」「水金亀」の4種類を四大岩茶という。
<その他閩北烏龍>                                                              武夷水仙茶や在来種の「奇種」、武夷肉桂などが有名、岩茶は、100種類以上とも1000種類以上ともあるとも言われる。

<等級分け>                                                               ただ、岩茶は作られる場所と品質により等級分けされ、作られる場所により、正岩茶(中心部)、半岩茶(山麓)、州茶(周辺の茶畑)に区分される。さらに品種により、上奇種、奇種、名種、小種に分類される。

岩茶は鉄観音のような球状ではなく、長い茶葉のまま乾燥され、日本のほうじ茶のようにしっかり火入れされるため、茶葉は茶色でどっしりとコクがあり、口に茶水を含んで飲み込むと、後から香りと甘味がド~ンと押し寄せてくる。これを「岩韻」という。
岩茶は、日本人にも受け入れられやすい飽きのこないお茶で「温のお茶」といわれ、体が暖まり冷え性の人にも良い。
日本で一般的に知られているぺットボトルの黒い水色の「烏龍茶」は、この地域の水仙種を利用したものが多い。

「高山茶」
  海抜1,000m以上で作られるお茶をいう。

お茶に適した地域の高山地区は、朝夕の気温差が大きく、霧が多く湿度が高いなどの環境が整っていること。
つまり、霧がかかると、日照時間が短かくなり、結果的に日本茶の玉露やかぶせ茶(生育の途中で覆いで日光を遮って旨味を強くしたお茶)と同様な状況が、自然につくられるため、アミノ酸の多いおいしいお茶が出来る。(おいしい理由は、お茶の科学を参考に)

このお茶は、発酵度を低く抑えて作られ、甘味が強い高山気と呼ばれる新鮮な甘い香りが特徴。
ただ、高度が1,000m以上あればいいというわけでもない。                               適した環境であっても、収穫時期の気候や日照時間などによりお茶の品質が大きく左右される。    十分な日光萎凋(天日干し工程)が出来ないこともあり、高山茶が全て良質のお茶とはいえない。

一番高級とされるのは梨山地区の高山茶だが、違う地方のお茶も梨山茶として販売されていたり、
1,000m以下のお茶も高山茶として販売されている。
梨山地区は、自然破壊も問題となっており、何年かで姿を消すともいわれてきた。

台湾高山茶の人気により、このような産地偽装ばかりでなく、ベトナムや大陸の荒茶を加工した偽物も出回っているので注意が必要。特に、みやげ店では、試飲させるお茶と販売するお茶が違うこともあるので注意が必要。

<主な高山茶の産地>

 ・台中縣和平郷梨山村大禹嶺
 ・台中縣和平郷梨山村福壽山
 ・南投縣仁愛郷南豊村霧社
 ・南投縣仁愛郷廬山
 ・南投縣仁愛郷南豊村霧社,翠峰山
 ・南投縣竹山鎮龍鳳峡茶区杉林渓
 ・南投縣信義郷
 ・嘉義縣梅山郷太和村樟樹湖
 ・嘉義縣阿里山郷

 (価格順ではなく大まかな海抜順)・・・梨山地区のものが最も高値。

「高山茶」
海抜1,000m以上で作られるお茶をいう。

お茶に適した地域の高山地区は、朝夕の気温差が大きく、霧が多く湿度が高いなどの環境が整っており良質のお茶ができる。
つまり、霧がかかったり、日照時間が短いため、日本茶の玉露やかぶせ茶(生育の途中で覆いで日光を遮って旨味を強くしたお茶)と同様な状況が、自然につくられることから、アミノ酸の多いおいしいお茶が出来る。
このお茶は、発酵度を低く抑えて作られ、甘味が強い高山気と呼ばれる新鮮な甘い香りが特徴。

ただ、高度が1,000m以上あればいいというわけでもない。適した環境であっても、収穫時期の気候や日照時間などにより、お茶の品質が大きく左右される。十分な日光萎凋(天日干し工程)が出来ないこともあり、高山茶が全て良質のお茶ともいえない。

一番高級とされるのは梨山地区の高山茶だが、違う地方のお茶も梨山茶として販売されたり、1,000m以下のお茶も高山茶として販売されている。
梨山地区は、自然破壊も問題となっており、何年かで姿を消すともいわれてきた。

台湾高山茶の人気により、このような産地偽装ばかりでなく、ベトナムや大陸の荒茶を加工した偽物も出回っているので注意が必要。

<主な高山茶の産地>
 ・台中縣和平郷梨山村大禹嶺
 ・台中縣和平郷梨山村福壽山
 ・南投縣仁愛郷南豊村霧社
 ・南投縣仁愛郷廬山
 ・南投縣仁愛郷南豊村霧社,翠峰山
 ・南投縣竹山鎮龍鳳峡茶区杉林渓
 ・南投縣信義郷
 ・嘉義縣梅山郷太和村樟樹湖
 ・嘉義縣阿里山郷 

(価格順ではなく大まかな海抜順)・・・・・梨山地区のものが最も高値。

■清香系烏龍茶とは                                                           発酵度を低くした緑茶のような爽やかな青葉の香りがあり、烏龍茶特有のおいしさを持つ烏龍茶をいう。産地、茶樹の種類、製茶方法などによってそれぞれ特有の香りやおいしさが違う。
清香烏龍茶は、形状により2種類に分けられる。

球型(丸く丸まったもの)
 ・安渓鉄観音
 ・台湾凍頂烏龍茶
 ・台湾高山茶(梨山・阿里山ほか)
 ・その他、佛手,本山,毛蟹,四季春,金萱茶(台湾12),翠玉茶(台茶13)、白芽奇蘭など

条型状(茶葉が長いままの茶葉)
 ・台湾の「文山包種茶」  

大陸と台湾には、佛手や毛蟹などのように同名のお茶があるが品種も違う別物。
台湾高山茶人気の影響で、安渓鉄観音のほとんどが緑茶化しており、本来の中度発酵のお茶が少なくなっているのは残念。

烏龍茶といっても、緑茶のようなものから紅茶のようなものまで幅広い。
いくら言葉でおいしさを表現しても伝えられるのでははない。まずは試飲して頂くことが重要です。
 

 1.清香系烏龍茶-台湾高山茶,文山烏龍茶,清香安渓鉄観音など
   発酵度が低く、青葉のような緑茶に近い烏龍茶

  2.中度発酵球状烏龍茶-安渓鉄観音,黄金桂,色種など
   
茶葉の縁が三紅で中心七緑が基本とされ、深いコクと様々な花香が味わえます。          

 3.焙煎が強い条型烏龍茶-武夷岩茶,鳳凰単叢,閩北水仙茶など
   条型とは長い茶葉のまま煤乾されたほうじ茶様の余韻のある
深いコクと重みのある香り。

 4.紅茶に近い烏龍茶-東方美人,水仙茶など
   煤乾はそれほど強くないが十分発酵されているため独特の深い
いコクと重みのある

まずお薦めは、基本の安渓烏龍茶と黄金桂、武夷岩茶。それに仕上げが違う、有機凍頂烏龍、金萱茶、四季春などの台湾茶。人気の鳳凰単叢、毛蟹など。

中国茶といっても何から選んで良いか迷われることだろう。
まずは、わかりやすい基本の選び方を覚えましょう。

中国茶というと烏龍茶が頭に浮かぶが、実は中国人のほとんどは緑茶を飲んでいる。              しかし、中国緑茶は日本の緑茶とは製造コンセプトが全く違う。                       日本の緑茶になじんだ日本人にはすぐには理解できないかも知れない。まずは代表的な烏龍茶をお勧めします。ただ、缶入りの烏龍茶とは全く違います。

<グレードだけで選ぶな>
烏龍茶といっても発酵の度合いや茶樹の違いなど様々。同じ品種、同じ産地だとしてもいっても、グレード、生産時期、その収穫期の気候など、非常に複雑。産地偽装茶も非常に多い。
単に、受賞茶や高級品だからといっても、おいしいとは言えない。
というのも、みやげ物店のお茶のグレードなどはあてにならない。また、保管管理が悪いお茶も、売れない寿司屋のネタと同じ。                                                  絶対グレードだけでは選んではいけない。まずは、ショップで販売されている最も安いものや試飲セットで試飲してみるのも一つの手段。しかし、その場で袋詰させないと、試飲したものと買った商品が同じかどうかさえわからない。

<手摘みと機械摘み>                                                良質のお茶は茶殻を見ればわかります。茶殻を広げてみると、1つの幼枝に1~3枚の小さい茶葉が良質茶の証。
安物茶は良質な茶葉を取った後の茶葉を利用したり、機械摘みによるものです。

台湾は、品種改良に非常に熱心で、良質のお茶が作られている。

武夷山の技術を取り入れた茶葉をそのまま生かした条形の「文山包種茶」。
安渓の技術を取り入れた球状の「凍頂烏龍茶」や「木柵鉄観音」。

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台湾で独自に品種開発された金萱茶(台湾12)や翠玉茶(台湾13)や四季春などにも人気がある。
草ボウボウの完全な自然栽培され、ウンカという害虫にわざと新芽を噛ませ、甘みを引き出した烏龍茶の中では最も発酵度が高い、紅茶のような「東方美人茶(白豪烏龍茶)」など特徴的なお茶も多い。

特に大人気となった「高山茶」は、1,000
m以上の高山で栽培されるお茶で、緑茶のような清香系烏龍茶というジャンルが作られ、大陸の安渓鉄観音のほとんどが清香系に変更されるほど影響を与えた。

しかし、高山茶や凍頂烏龍茶の大ヒットの影響で、市場で売られるお茶は、産地偽証茶や、ベトナムや大陸から荒茶が持ち込まれ再加工された粗悪台湾茶が多いという。

中国茶の分類は、製造方法による6大分類と茶樹以外の葉や樹皮、花などの茶外茶で分類される。

 1.緑茶  :「不発酵茶」・・・「日光萎凋(天日干し)」を行なわれ発酵させないお茶
 2.白茶  :「弱発酵茶」・・・日光萎凋天日乾燥、風乾、烘焙などで乾燥しただけのお茶。
 3.黄茶  :「弱後発酵茶」・乾燥途中に「悶黄(menhuang)」という高温多湿で菌発酵させる。
 4.青茶  :「半発酵茶」・・・(烏龍茶)武夷岩茶の条形タイプと安渓の球形タイプがある。
 5.紅茶  :「完全発酵茶」・・完全に発酵させたお茶
 6.黒茶  :「後発酵茶」・(普洱茶)「渥堆(wodui)」という高温多湿で長期間保管して作られる。
 7.茶外茶;「再加工茶」
・・・ジャスミン茶,工芸茶。茶以外の素材などを利用して加工したもの。

<十大銘茶>
                                                             ①龍井茶、   ②碧螺春、   ③黄山毛峰、④君山銀針、⑤祁門紅茶、                                                         ⑥六安瓜片、⑦信陽毛尖、⑧都匀毛尖,⑨武夷岩茶、⑩安渓鐡観音

白茶や黄茶は一般にはほとんど知られていないが、中国では、「冷のお茶」として、体の熱を取る効果が優れているとして、 福建省や香港で偽物が氾濫するほど人気のお茶です。

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